
楽天銀行から乗り換えようかな!
このような疑問にお答えします。
結論からいうと楽天経済圏として利用している人は変えるべきではありません。
本記事の内容
- あおぞら銀行のネット支店BANKとは
- BANKのメリット・デメリット
- 楽天銀行利用者はBANKに乗り換えるべきか
- BANKへ乗り換えてもいい人
あおぞら銀行のネット支店「BANK」の金利はなんと0,2%と、楽天銀行の2倍になります。
お得ですのですぐにでも資産を移行したいと考える方もいらっしゃると思います。
ですが、ここでもう一度楽天銀行のメリットとBANKのメリット、デメリットを比較してから考えた方が良いです。
本記事ではあおぞら銀行の運営するBANKと楽天銀行のメリット、デメリットを比較します。
この記事を読めばBANKに乗り換えるべきか分かるようになり、さらに今後このように高金利の銀行が出た時にも冷静に判断ができるようになります。
あおぞら銀行のネット支店BANKとは
BANKはあおぞら銀行が2019年7月から開始した、スマートフォンでの取引に着目した新しい個人向けサービスとなります。
注意しなくてはいけないのは、あおぞら銀行は2018年7月からGMOインターネットグループと共同開発でGMOあおぞらネット銀行というスマホ用アプリやオンラインサービスを提供していますが、そちらとは関係性もなく、新しいネット支店となります。
BANKのメリット
BANK支店のメリットは下記の3点。
ポイント
- 普通預金金利が0,2%(税引き後0,159%)
- ゆうちょ銀行ATM手数料無料
- 他行宛振込手数料無料優遇サービス
1つずつ解説します。
普通預金金利が0,2%(税引き後0,159%)
一番目のメリットが大きすぎますよね。
当ブログでよく紹介している楽天銀行の普通預金金利が0,1%。
この0,1%でさえメガバンクとの比較では100倍と圧倒的な金利差を叩き出したのですが、BANKはさらにその倍になります。
メガバンクと比較するなら200倍!これは本当に破格です。
例えば100万円を一年間預けていた場合にメガバンクに預けても数円にしかなりません。
ですがこのBANK支店に預けていれば一年間でなんと1,590円になります。(税引き後)
ただ何もせず寝かせているだけでです。

ゆうちょ銀行ATM手数料無料
圧倒的な高金利の前に霞んでしまうところですが、こちらもかなりの優遇です。
残高での回数制限などもなく、ゆうちょ銀行なら入出金手数料が何度でも無料です。
ゆうちょ銀行だけと限定的ではありますが、ゆうちょ銀行はどこにでもありますよね。
他行宛振込手数料無料優遇サービス
2019年9月よりスタートした優遇サービスです。
条件がありますが、振込をよくされる方にとっては嬉しいサービスですね。
ポイント
- 当月末のBANK支店の預金残高が500万円以上→他行宛振込手数料が月2回無料
- 当月のBANK支店Visaデビット利用が一回以上→他行宛振込手数料が月1回無料
- 両方の条件を達成している場合→他行宛振込手数料が月3回無料
他行宛手数料が無料になる優遇は条件を達成した翌々月なので、その点は注意が必要です。
ちなみにBANK支店宛の振込手数料は無料です。
その他の特典
銀行口座としての特典とは別に、他にも特典があります。
- 自動で積立するサービスがある
- Visaデビット機能付きキャッシュカードが最大で1%のキャッシュバック
自動積立サービス
BANKアプリで設定をすればあとは自動で積立するサービス『The Savings』があります。
積立方法もいくつか用意されているので、無理なく積立できることはありがたいですね。
さらに積立した貯蓄預金ももちろん金利が0,2%と高金利ですので、気付かぬうちにお金が貯まりそうですね。
※貯蓄預金は変動金利です
Visaデビット機能付きキャッシュカード
年会費も無料なので、気軽に付けることができます。
キャッシュバックも0,5%が多い中、1%付くのも魅力的です。
さらに期間限定ではありますが、デビットカード取得や利用でも特典があります。
2020年3月末までにBANK支店で口座開設し、Visaデビット機能付きキャッシュカードを発行した人
→500円プレゼント
プログラム期限内にVisa加盟店で累計5回以上Visaデビットを利用する
→1,000円プレゼント

BANKのデメリット
BANKにももちろんデメリットがあります。
- ゆうちょ銀行の取扱時間が決まっている
- ゆうちょ銀行以外ではほとんどATM手数料がかかる
- デビットカードがVisaしかない
ゆうちょ銀行の取扱時間が決まっている
取扱時間ですが、土日祝日も利用可能なのは嬉しいですが8時〜21時となります。
夜間の利用が多い方はかなり不便ですね。朝も仕事の前に利用したい場合出勤時間によってはまだ営業前ということも…。

ゆうちょ銀行以外ではほとんどATM手数料がかかる
ゆうちょ銀行では手数料無料と驚きの待遇でしたが、ゆうちょ銀行以外ではほとんどの銀行で手数料が発生します。
セブン銀行だけ入金、残高照会、暗証番号変更などに対して手数料無料となっています。
セブン銀行でも出金は手数料がかかります。もしセブン銀行で手数料がかからなかったらBANK一択となったんですけどね。
もちろんゆうちょ銀行が自身の生活圏を全てカバーしていれば問題ないのですが、多くの人にとってはセブン銀行の方が利用しやすいです。

デビットカードがVISAしかない
デビットカードの種類がVisaしかありません。
どうしてもJCBがいいという人は諦めるしかありません。
ですが、Visaが使えれば大半の人はそれで十分だと思います。
楽天銀行利用者はBANKに乗り換えるべきか
楽天銀行からBANKへの乗り換えについては、楽天銀行のメリットをうまく活用しているかによって変わります。
ポイント
- 手数料が無料の特典
- 楽天サービスを利用する
順に解説します。
手数料が無料の特典
楽天銀行では会員ステージによって下記の手数料が回数制限付きですが無料になります。
ポイント
- ATM手数料
- 振込手数料
BANKとの1番の違いは手数料が無料で利用できる規模になります。
ポイント
BANK→ゆうちょ銀行以外ではほとんど手数料がかかる
楽天銀行→回数制限はあるがコンビニATM、メガバンクなどで無料で取引ができる
生活圏にゆうちょ銀行が必ずあればデメリットはありません。
ですが実際急に現金が必要な時に探すことができるでしょうか。
その点楽天銀行はコンビニ、メガバンクなどで回数制限はあるものの無料で取引できます。
楽天銀行のメリットや口座解説方法は別の記事で詳しく解説していますので、興味がある方はぜひこちらからどうぞ。
楽天サービスを利用する
楽天サービスは団体戦。
サービスを単体で利用するよりも複数利用することによってお得度が増していきます。
ポイント
- 楽天市場で買い物をする時に重要なSPU(スーパーポイントアッププログラム)。
- 楽天カードの引き落とし口座に設定
- ハッピープログラムを設定する
上記の通り、楽天銀行を使う団体戦はたくさんあります。
BANKへ乗り換えてもいい人
BANKと楽天のメリット・デメリットを踏まえると乗り換えてもいい人は下記の通り。
BANKへ乗り換えてもいい人
- 夜間に外出する機会が少ない人
- 楽天サービスを全く利用しない人
- 振込や引き出しをよくする人で生活圏にゆうちょ銀行がある人
- 緊急時には手数料は気にしない人
- 預け入れしたら貯蓄用として寝かせておく予定の人
いくら金利が高いと言っても、例えば預金が100万円として年間に約10回、一月に1回くらいのペースで手数料を払って取引するなら楽天銀行の方が金利差を踏まえてもお得となります。
楽天銀行は少しでも利用していれば最低でも月に一度はATM手数料が無料になります。

ネット銀行を新規に作りたい人はどちらを選ぶべきか
では楽天銀行口座を開設していない人が今からネット銀行を開設するならどちらが良いかの話になりますが、こちらも上で説明したように自身の生活スタイルによって変わるかと思います。
BANKにした方が良いと言い切れる想定像としては以下の通り。
- 貯蓄用としてしばらく寝かせておく
- 楽天サービスは使わない
この2つが当てはまる方であれば間違いないかと思います。
BANKはおすすめ。楽天銀行は高金利だけがメリットではない:まとめ
ポイント
- BANKは生活スタイルと合うならおすすめ
- 楽天銀行口座を開設していて乗り換えるかは人それぞれ
- 預金高によっては毎月一度手数料のかかる取引をするなら楽天銀行の方がおすすめ
一つだけよく考えなければいけないことがあります。
それは今回0,2%という高金利のネット銀行の出現により皆さん悩んだり考えたりとしましたが、金利だけを考えるのは危険な判断です。
今回の記事で説明した通りサービスには付加価値のようなものがあったりと一概にそれだけで判断できません。
そして重要なのは、次にもっと高金利のネット銀行が出てきた時にその都度乗り換えを考えるのか。
もちろん金利が高いほうが良いのは当然ですが、それに悩む時間なども有限です。
何が重要かそれぞれが考えながら、より良い生活ができると良いですね。
楽天銀行に興味が出た人は【おすすめ】楽天銀行口座を開設するメリット、デメリットを簡単解説の記事も合わせて理解を深めましょう。